JCBカードの支払いを滞納するとどうなる?対処法を解説

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JCBカードの支払いを滞納すると色々なペナルティがあります。

「カードがいつ利用停止されるのか」、「信用情報がいつ傷つくのか」、「裁判になるのか」など不安だと思います。

 

この記事では、JCBカードの支払いを滞納した際に起こる出来事と対処法を解説していきます。

 

JCBカードを滞納するとどうなる

JCBカードを滞納するとJCBからペナルティを受けることになります。その内容について見ていきます。

 

【滞納1日~】遅延損害金の発生

支払日に引き落としがされなかったときには「遅延損害金」が発生します。

遅延損害金とは、代金の支払いが遅れたときに支払う賠償金のことです。普通は利息や手数料よりも高い利率を支払うことになります。

 

JCBカードの規約では、原則としてキャッシングのときは年利20%、ショッピングが14.6%となっています。次のように計算します。

 

元金×利率÷365日×支払期日後経過日数

 

通常の利息や手数料よりも負担が重くなるので早めに対処する必要があります。

 

【滞納3日~】カードの利用停止

支払日に引き落としができなかったときは、JCBカードは利用ができなくなります。

利用の停止までには34営業日程度かかることが多いです。銀行からJCBに口座振替の情報が伝わるまで日数がかかるためです。

 

JCBの支払日は毎月10日とされているため、1314日くらいに停止される可能性が高いです(提携カードの場合は発行会社によって異なります。)。

 

JCBカードに限らずクレジットカード全般にいえることですが、公共料金や家賃、サブスクリプションの支払いにクレジットカードを利用している人は注意してください。カードだけでなく携帯電話や家賃まで二重に滞納することになるからです。

 

すでにカードを使って支払いが済んだものについては、カード会社から携帯電話会社や大家さんなどに支払いがされますが、まだ支払いが済んでいないものについては支払い方法を変更するかカードの滞納を解消する必要があります。

 

滞納を解消したら

利用が停止されてもJCBから指定された方法で代金を支払えばカードの利用を再開してもらえます。利用の再開日はJCBが入金を確認した翌日になります。

支払い方法はJCBから届くハガキなどに書いてあります。通常は、いつも利用している口座に入金するように書いてあります。

 

入金確認には時間が必要なため、実際に利用を再開できるのは入金から数日程度かかる点には注意してください。

 

利用可能限度額が引き下げられることがあります。一時的な利用制限なので問題がなければ12か月程度で戻してもらえます。

 

再振替について

支払日に引き落としができなかったときでも多くの銀行は再振替を行っています。つまり、引き落とし口座に必要な金額を入金しておけば再振替日に支払いが完了することになります。

再振替日は金融機関によって異なります。

 

<主な銀行の再振替日(JCB)>※提携カードは発行会社に確認してください。

金融機関名

再振替日

三菱UFJ銀行

月末まで毎営業日

※最短で振り替えてもらえる

三井住友銀行

りそな銀行

新生銀行

毎月23

三井住友信託銀行

みずほ銀行

毎月25

楽天銀行

住信SBIネット銀行

ゆうちょ銀行

毎月26

セブン銀行

イオン銀行

再振替なし

JCB指定の口座に入金する。

口座はその都度違うので電話で確認。

※振替日は変更されることがあります。JCBの指示に従ってください。

 

【滞納3日~】JCBからハガキが届く

口座から引き落としができなかったときは、JCBから「入金してください」というお願いのハガキが届きます。

ハガキには振替ができなかったことや支払い方法、カードの利用制限などが書かれています。

 

【滞納3日~】JCBから電話がかかってくる

「0120362633」という番号から着信があった場合には、「JCB調査デスク」からの督促の電話です。他の番号からかかってくることもあります。

滞納した直後であれば電話はかかってこないかもしれませんが、再振替ができなかった場合には必ず電話がかかってきます。

 

連絡先として登録してある携帯電話や自宅の番号にかかってくることになります。

このとき決して連絡を無視してはいけません。連絡を取れないままだとカードの強制解約や裁判などになりやすいからです。職場に連絡がいくこともあります。

 

JCBはクレジットカード会社ですが貸金業法の適用を受けます。貸金業者は正当な理由なく職場への連絡など借主に迷惑をかけるような督促をしてはいけないことになっています。

 

正当な理由とは、他の方法では連絡が取れない場合や本人が望んでいるようなときです。

なので、連絡を無視しない限り自宅や職場に連絡がいく可能性は低いです。

もちろん、職場などに連絡がいったとしても借金の催促であることは伏せてくれます。

 

JCBカードでは、SMSや電報で督促してくることもあります。

 

【再振替日~】一括請求を受ける

分割払いにしているときであっても全額の返済を求められることがあります。

 

「期限の利益」を失うからです。

 

「期限の利益」とは、期限が来るまでは支払わなくていいという債務者の権利のことです。

JCBでは、ハガキなどで支払いを求められますが、この期間を経過しても支払いがないときには全額の支払いを求められることになります。

 

実際にいつの時点で一括請求がされるかについては、カードの強制解約とセットと考えていいでしょう。一括請求をするということは関係を精算する意味があるからです。

 

【再振替日~】JCBから黄色い封筒が届く

JCBカードでは、重要な書類を黄色い封筒で送ってくることがあります。

電話や普通の封書での督促に応じないと、目立つ黄色い封筒が使われることがあります。

 

内容としては、「お支払いいただけないと法的手段に訴えます。」と書いてあることが多いです。滞納から数か月経過しているときには、JCBから依頼を受けた法律事務所や債権回収会社から送られてくることもあります。

 

この封筒を無視していると訴えられることになるため債務整理などの対処が必要となります。

 

内容証明郵便について

裁判を起こされる前に「内容証明郵便」が届くと思っている方がいるかも知れません。

内容証明郵便というのは、どのような内容の文書を誰あてに送ったのか郵便局が証明してくれるサービスです。

 

法的手段をとるまえに利用されることが多いのですが、JCBは裁判を起こす前に内容証明を送ってくるとは限りません。

JCBは毎日たくさんの督促をしているので手間や時間、コストの掛かる内容証明をいちいち出していられないからです。

そのため、内容証明ではない普通の郵便だからといって油断してはいけません。

法的手段を予告されたら弁護士に速やかに相談してください。

 

【滞納2か月~】カードを強制解約される

JCBカードの支払いを滞納していると23か月で強制的に解約されることになります。

これまでにも滞納した経験があったり、連絡を無視したりしたようなときには早まる可能性もあります。

 

Oki Dokiポイントについて

JCBカードには独自のポイントサービスである、「Oki Dokiポイント」プログラムがあります。JCBカードが解約になるとOki Dokiポイントも失効することになります。解約の危険性が高いときには事前にポイントを消費しておいた方が良いでしょう。

 

JCBカード滞納時のリスク

支払いを滞納した場合には、JCBカードの利用が制限されるだけではありません。JCB以外のクレジットカードとの関係にも影響することがあります。支払いの滞納を続けたときには訴えられてしまうこともあります。

 

【滞納61日~】信用情報機関に登録される(ブラックリスト)

信用情報機関とは、個人の借金や勤め先、収入などの情報を記録している会社のことです。

 

借金を滞納したときにも情報が記録されます。滞納などの情報を事故情報といい、いわゆるブラックリストと呼ばれています。

 

現在、信用情報機関は3社あり、それぞれ会員になっている企業や記録されている情報は違いますが、借金の滞納については同じように記録されています。

 

少なくとも滞納が2か月以上になるとブラックリストに記録される危険が高まります。カード会社や個別のケースによって信用情報機関に報告するまでの期間に差があるため一概には言えませんが、23か月以上の滞納があれば記録されると思っておいた方がいいでしょう。

 

<関連記事>債務整理後の生活への影響は?仕事や住宅ローンへの影響など解説

 

【滞納3か月~】裁判など法的手段がとられる

JCBカードを強制解約されたからといって支払責任がなくなるわけではありません。

むしろ強制解約された結果、お客様でなくなってしまうと遠慮なく借金の回収ができることになります。

支払わずに滞納し続けるとJCBは法的な手段をとってきます。

 

JCBの場合、いきなり訴えてくるのではなく事前に法的手段をとることを予告してきます。

もし、書面で法的手段を予告されたら訴えられるのは時間の問題といえます。

 

訴えられた場合には、特別送達によって裁判所から訴状などが送られてきます。

特別送達とは、訴状などを確実に届けるために利用される特殊な書留郵便のことです。「特別送達」と表示された封筒で届きます。

 

受取を拒否しても送達したことにできてしまうため素直に受け取ってください。

拒否すると職場に届けられたりして面倒なことになります。

 

封筒の中には訴状や呼出状などが入っています。

呼び出しに応じず必要な書面も提出しないと敗訴してしまいます。

そうなると財産がいつ強制執行されてしまうかわかりません。

債務整理をしていれば守れたはずの財産まで失うことになります。

 

特別送達が届いたらすぐに弁護士に相談してください。

 

支払督促

訴状ではなく、裁判所から「支払督促」が届くこともあります。これも特別送達で送られてきます。

支払督促とは、簡易裁判所の書記官が金銭の支払いを命令した文書です。これを無視すると裁判をすることなく強制執行が可能となります。封筒に入っている異議申立書に必要事項を記入して返送すれば裁判に移行することになります。

 

【滞納4か月~】財産が差し押さえられる

裁判で負けたり裁判所からの支払督促を無視していたりすると、財産がいつ強制執行されて差押えられてしまうかわかりません。

 

強制執行というと、家に押しかけてきて家財道具に差押えの札を貼っていくイメージがあるかもしれません。このような強制執行を「動産執行」といいますが、一般家庭の場合には価値のある物が少ないためあまり行われません。生活や業務上必要なものは差押えが禁止されてもいます。

 

そこで狙われやすいのが「預金」です。家財道具の場合には運び出したり処分したりするのに人手や費用がかかりますが、預金なら簡単に借金の回収ができるからです。

 

「給料」も差し押さえされやすいものです。勤務先はクレジットカードを作った際にJCBに教えてあるので特定されています。

預金と違って差押えできる金額に制限があるので給料全額を回収されるわけではありません。

ですが問題なのは職場に迷惑をかけてしまう点です。

 

職場に借金が知られてしまうだけではなく、事務処理が面倒になるのです。

 

給料が差押えられると、雇用主はいつも通りに給料を口座に入金できなくなります。差押えが禁止されている金額を計算しなければならず、法務局に供託しなければならないこともあります。

 

それを嫌がって解雇してしまう会社もあるくらいです(もちろんそれを理由に解雇することは違法です。)。

解雇されなくても借金を何とかするように言われ、職場に居づらくなることもあります。

 

「職場はJCBに届け出たときと違うから大丈夫」という人もいるかも知れませんが、調べることも可能なので大丈夫ではありません。

 

JCBから裁判を予告されたり、裁判所から書類が届いたりしたら可能な限り早く弁護士に相談してください。一刻を争います。

 

<関連記事>借金を踏み倒した場合のデメリットは?罪に問われるかも解説

 

JCBカード支払いが遅れたときの対処法

JCBの支払いが遅れてしまったときには、1.JCBに相談する方法と、2.弁護士に相談する方法の2つがあります。

 

一時的な支払いの滞納であればJCBに相談することで解決できます。

 

JCBに連絡して相談する

JCBカードの支払期日は決まっており毎月10日となっています(提携カードは発行会社によります。)。

 

この日までに入金ができないときには再振替期日までに入金することで強制解約を避けられる可能性があります。

再振替期日は銀行によって異なりますが、毎月23日~月末の銀行が多いので20日程度は支払いが遅れても何とかなる可能性は高いです。

 

もしも、再振替日に間に合わないときにはJCBに自分から連絡して指示に従ってください。

 

事前に入金が間に合わないことがわかっているときには、分割払いやリボ払いなどの方法に変更する方法もあります。

 

※数日以上支払いが遅れると支払いが遅れた事実が信用情報に記録される可能性があります。61日以上遅れた場合のように致命的とはいえませんが、カードの発行などに影響します。再振替を毎日行っていない銀行については再振替日を待っていたのでは間に合わない可能性があるのでJCBに相談したほうがいいでしょう。

 

弁護士に相談する

JCBに対する支払いに無理がありそうなときには弁護士に早めに相談してください。借金の問題を先延ばしにしても良いことはありません。借金が増えてしまい負担が大きくなるだけです。

 

JCBは大手銀行が株主となっている良心的な会社ですので、任意整理など債務整理がうまく行きやすいという特徴があります。

 

債務整理には、1.任意整理、2.個人再生、3.自己破産という方法があります。

いずれの方法でもJCBからの督促をすぐに停止させることができます。

 

任意整理

任意整理とは、債権者と話し合うことで利息をなくしてもらい、35年の分割払いにしてもらう債務整理です。

 

話し合いをするだけですから面倒な手続きは不要で、家族などにも秘密にすることが可能です。カードローンやショッピングリボのような高金利・手数料の借金には特に効果的な方法です。

 

個人再生

個人再生とは、借金を5分の110分の1に減額してもらい、裁判所に認可された返済計画にしたがって返済していく方法です。

 

ローンの残っているマイホームも残すことが可能です(マイホームを残すときには住宅ローンは減額できません。)。

 

自己破産

自己破産とは、今持っている財産を処分して借金を免除してもらう方法です。生活に必要な財産は残すことができるので心配はいりません。

例えば、現金だけでも99万円残せます。他にも高価な財産でない限り処分しなくてすみます。さすがにマイホームについては処分することが多いですが、家財道具すべてを処分されるというようなことはありません。

 

借金の問題を根本的に解決するには債務整理しかありません。クレジットカードを一時的に作れなくなるという問題はありますが、債務整理から5年以上経過すれば再び作れる可能性があります。債務整理するならできるだけ早いに越したことはありません。

 

<関連記事>借金返済ができないとどうなる?対処法や債務整理について徹底解説

 

まとめ

JCBカードの支払いを滞納すると、すぐに遅延損害金が発生し、カードも利用停止となります。

・(滞納数日~)ハガキや電話で督促が来ます。再振替日にも支払わないとカードの解約や法的手段を予告した文書が届きます。信用情報にも傷がつき始めます。毎日再振替をしている銀行でないときはJCBに相談したほうがいいでしょう。

・(滞納2か月~)強制解約となり、ブラックリストにも載ります。

・(滞納3か月~)裁判などを起こされる可能性が高まり、預金や給料などが差押えられます。

・滞納が一時的なものでないときは債務整理する必要があります。債務整理にはいくつも種類があるので一度弁護士に相談してください。悩みが解決します。

 

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本記事の監修弁護士  前田 祥夢(東京弁護士会所属)

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