借金を完済するための6つの対処法と借金を完済する際のNG行動を詳しく解説

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借金を抱えていると完済できるか不安になります。

行動パターンを変えることで、あきらめていた借金の完済ができることもあります。

はじめから借金の完済が無理だと決めつけず、自分の状況を怖がらずに見つめなおすことが大切です。

 

この記事では、借金を完済するための大切な考え方や、対処法を解説していきます。

 

借金の完済のためにまずするべきこと

借金を完済するためには、収入と支出のバランスをとることが必要です。

 

収支のバランスを確認する

収入と支出のバランスがとれているか確認することから始めます。

 

収入より支出の方が多いのであれば、赤字となっているため、借金の完済は難しくなります。

収入は簡単に増やせませんが、支出は減らせることも多いです。

ここで大切なことは、収入と支出を「見える化」することです。

「見える化」することで、無駄な支出を「認識」できるようになります。

一度、無駄な支出(浪費)だと認識できると、同じことにお金を使おうとしたときに、「使わない」という選択ができるようになります。

「見える化」しただけで、自然とお金が減りにくくなるのです。

 

「見える化」するには「家計簿」を使うことです。

紙のものでもいいですが、スマホのアプリだとレシートをカメラで撮るだけで家計簿をつけられるものもあるので、オススメです。

 

借金の利息を把握する

家計簿をつけるときには、無駄な支出のほかに意識した方がいいポイントがあります。

それは、「借金の利息」です。

利息をどれだけ支払っているのか、意識することが借金完済のコツです。

利率は借金ごとに異なるため、借金ごとに「年利〇%」などと書き出しておきます。

また、毎月支払っている利息の額も具体的に書き出します。

こうすることで、利息の負担を実感することができるので、借金の完済の方法が見えてきます。

 

いつまでに完済するか目標を決める

なにかを達成するためには、具体的な「目標」を立てることが有効です。

なんとなく努力しているだけでは、ゴールに近づいているのか実感がわきにくいため、目標の達成が遠のいてしまいます。

借金の完済であれば、具体的な日付を特定します。その日までに借金を完済すると決めることで、自然と支出が減り、借金の完済が早くなります。

 

固定費を見直す

借金を完済するには、支出を減らすことが有効です。

支出には、毎月金額の変わる「変動費」と、変わらない「固定費」があります。

借金の完済に特に効果的なのが、「固定費」の見直しです。

固定費を減らすことができれば、毎月の支出を確実に減らすことができるからです。

 

<固定費の例>

・スマートフォンなどの通信費

・サブスクリプション代(クラウドサービス等)

・保険料(生命保険、損害保険)

・住宅費用(家賃、ローン)

 

通信費については、大手キャリアから格安SIMに切り替えたり、光回線をスマホとセットにして割引を受けたりという方法があります。

 

サブスクリプションは、動画や音楽の配信サービスなどがありますが、必然性がないものや利用頻度が低いものについて見なおすことが大切です。買い切りできるものは、その方が安くなることもあります。

 

保険については本当に必要なものなのか検討することが必要です。

 

家賃は減らせると借金の返済が楽になりますが、引っ越し代や交通費なども考慮する必要があります。

 

借金を完済するための6つの対処法

借金完済に必要な現状の把握が済んだら、具体的な対処法を検討していきます。

 

金利が高い借入を先に完済する

借金完済の基本は、利息の高い借金から返済することです。

利息が高いと返済をしても元本がなかなか減らないからです。

毎月たくさん返済しているはずなのに、思ったように借金が減らないときは、利息の高い借金をしている可能性が高いです。

消費者金融やクレジットカードのキャッシングなど、利息の高い借金を優先的に返済していくことが有効です。

 

余裕がある月は繰り上げ返済をする

借金には利息があるため、放っておくと借金が増えてしまいます。

返済に余裕がある月は、支払日以外にも返済をしてしまうのも有効です。

利息は元本から発生するので、元本を減らせば減らすほど利息が減り、借金を完済しやすくなります。

 

おまとめローンで借入を一本化する

借金が複数あるときには、借金を一つにまとめてしまうのも効果的です。借金を一つにすることで金利を安くできることも多いので、返済の負担が軽くなり、借金を完済しやすくなります。

 

<関連記事>おまとめローンとは?カードローンをまとめて返済するメリット・デメリットを解説

 

余裕があれば毎月の返済額を増やす

借金の返済額を自分で決められるのであれば、返済額を増やすことも効果的です。

毎月の返済額を増やすことで、元本が減りやすくなり、利息の支払額が減るので、借金の完済が近づきます。

借金の中には、毎月の返済額が低く設定されているものがありますが、これだと返済しても元本がなかなか減らないため、意識的に返済額を増やす必要があります。

特にリボ払いでは、返済額を自分で増やしていくことが借金完済のポイントになります。

 

収入を増やすために副業などを検討する

職場から副業を禁止されていないのであれば、副業による収入増も検討します。

 

本業で収入を増やすことは簡単ではありませんが、副業により収入が増えれば、借金完済が近づきます。

 

借金完済の見通しがつくまで出費を抑える

借金を完済するには、収支のバランスをとる必要があります。支出の方が多くては借金を完済することができません。

家計簿を作ることで収支のバランスを確認したら、赤字になるような支出は控えるように努力することが大切です。

 

<関連記事>借金返済方法のコツは?注意点や早く終わらせる方法など徹底解説

 

借金を完済する際のNG行動

借金の完済を目指すなら、気をつけた方がいい行動があります。

 

複数のクレジットカードを使用する

借金の完済が難しくなる理由の一つとして、借入先がたくさんあることが挙げられます。

借金をいくつもしているため、どの業者からいくら借金しているのか分からなくなるのです。

クレジットカードを何枚も利用していると、自分でいくら使っているのか分からなくなります。1枚に絞ることで利用限度額も意識できるので支出を抑えやすくなります。

 

クレジットカードをリボ払いで利用する

リボ払いは定額の支払いで済むため、毎月の返済の負担は楽になります。

その代わり、意識的に返済額を増やさないと元本が減りにくいため、借金の完済が難しくなります。

分割払いにするか、できれば一回払いにするなどリボ払いの利用はできるだけ避けることが大切です。

 

<関連記事>リボ払いは債務整理で減額可能?方法やメリット・デメリットも紹介

 

ギャンブルや投資で返済額アップを目指す

ギャンブルや株式・FXなどにより返済を考えることはやめた方がいいでしょう。

借金があるのであれば、その返済は安定した収入から行うことが大切です。不確実な収入を当てにしてしまうと借金の完済は遠のいてしまいます。

 

無理をして繰り上げ返済をする

繰り上げ返済は借金の完済に有効ですが、無理をして繰り上げ返済することは逆効果となります。

返済は少し余裕を持った状態で行うことが大切です。そうでないと急な出費が必要になったときに借金をしてしまうことになります。

繰り上げ返済は無理のない範囲で行う必要があります。

 

借金を借金で返済する

借金を返済するために他から借金をして返済をすることは問題があります。

借金を増やしてしまうと利息の負担が大きくなるため、借金の完済が難しくなります。

借金で借金を返済する状態は、「多重債務」という状態です。

完済できる見通しがないのであれば、借金が増える前に弁護士に相談する必要があります。

 

<関連記事>借金はいくらからやばいのか?判断基準や対処法を解説

 

借金の完済が難しい場合の債務整理

家計簿をつけて、支出を減らし、副業を検討しても、借金の完済が難しいときには、「債務整理」を検討します。

 

任意整理

任意整理は、消費者金融などの債権者と話し合って、無理のない借金完済のプランを立てる方法です。

話し合いで解決する方法なので裁判所に行く必要はありません。

一般的に、利息をカットしてもらったり、返済期間を長めにしてもらったりして、返済の負担を軽くしてもらいます。

 

<関連記事>任意整理とは?メリット・デメリットや費用について詳しく解説

 

個人再生

個人再生は、裁判所に返済プランを認可してもらい、計画通りに返済することで借金を大幅に減額してもらう方法です。元本も大幅に減らせるので借金の完済がしやすくなります。

ケースによって異なりますが、借金が5分の1~10分の1くらいになることが期待できます。住宅ローンを残すことでローンのある家を残す方法もあります。

 

個人再生については、「借金救済制度とは?利用するメリット・デメリットを解説」もご参照ください。

 

自己破産

自己破産は、原則としてすべての借金の返済義務をなくしてもらう裁判所の手続きです。

マイホームなど高価な財産は基本的に処分する必要がありますが、生活や仕事に必要なものなど、残せる財産も多くあります。

 

今のままでは借金の完済ができない場合であっても、債務整理をすることで借金の問題を解決することができます。

困ったことがあれば早めに弁護士に相談することが大切です。

 

<関連記事>債務整理後の生活への影響は?仕事や住宅ローンへの影響など解説

 

まとめ

・借金完済のためには、家計簿をつけて収入と支出を把握することが大切です。

・支出を減らすことで借金完済の可能性を高めます。特に「固定費」の削減が有効です。

・借金完済のコツとして、「利息の高い借金から優先」、「繰り上げ返済」、「おまとめローンの利用」などがあります。

・借金完済のNG行動として、「複数のクレジットカードの利用」、「リボ払い」、「ギャンブルでの返済」、「無理な繰り上げ返済」、「借金で返済」があります。

借金完済が難しいときには、債務整理が有効です。

 

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借金の完済ができるか不安な方へ。

 

まずは自分の借金がどれくらいあるのか確認することが大切です。

このままでは借金を完済するのが難しいことが分かったら、弁護士に相談することが大切です。

借金の問題は時間をかけるほど状況が悪くなります。

利息が増えて解決できる手段が少なくなります。

 

借金の解決にはいくつも方法があります。

適切な対処法をとることが大切です。

 

借金問題の専門的知識を持った弁護士に相談することで、あなたに合った解決法を提案してくれます。

 

私たちは「正しい知識が適切な選択を導く」をモットーに、1.中立・客観的で、2.正確かつ高度な専門的情報を、3.信頼性に責任を持って、提供します。

 

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本記事の監修弁護士  前田 祥夢(東京弁護士会所属)

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